がんばらないコツ 人に任せテキトーにやる
どうすればいいのでしょうか !?
突然の腰痛に見舞われ動けなくなり、予定していたセミナーに行けなくなった。
当日のことなので中止にするわけにもいかず、スタッフに急遽代役を頼んで開催した。
「自分じゃないのに上手くいっているだろうか」
という心配は無用だった。
報告によれば、セミナーは大盛り上がり。
参加者の評判も上々。
自分でなくてもいいのだ。
協力してくれる人がいれば、必ず成果は出る。
同様に自分が、手取り足取り全てを頑張って教えても、生徒はなかなか育ってくれない。
ならば、教える量を半分に減らし、いわゆるテキトーにやると、それだけで能力が一気にアップし、残り半分を生徒が自主的に考え、それぞれの持ち味をいかして、 “その人らしい” 成長を見せてくれる。
どうして、そうしたらいいのでしょうか !?
心理カウンセラーとして自分自身は、苦労をして独学を重ねて、知識を身に付けて来た。
だから後輩には、
「あれを勉強して欲しい。」
「これも覚えて欲しい。」
と教えたいことが山ほどあって、最初は ”よかれ” と思って、カリキュラムも一から十まで親切丁寧に教える、ギュウギュウ詰めの内容だった。
そして手取り足取り頑張って教えても、生徒はなかなか育たない。
しかし、元々能力を身に付けたい人が習いに来ているのだから、思い切ってカリキュラムを半分に減らしてテキトーにやると、そこで自主的に勉強し開花して一気に能力がアップした。
だから、これも逆だ。
自分が頑張って教えることで、人が知識を身に付け育つのではない。
自分がぐうたらで “テキトー” でいい加減だから、自分で自主性を高め、人は育つ。
★意 義
〇ジャンル 頑張らない
〇目 的 頑張らないとはどういうこと?
〇重要度 大切
★参考文献
〇著 書 頑張っても報われない本当の理由
〇ページ 117
〇著 者 心屋仁之介
〇発刊元 PHP文庫
enriquelopezgarreによるPixabayからの画像
解 説
人に任せた方が、いい結果が出ることが多い。
たとえば、掃除をするとき、自分だと綿棒を使って隅々まで一生懸命に時間をかけて綺麗にします。
おなじ掃除を別の人がやったとしたら、最新式の洗剤をかければ、ミクロの泡が隅々まで行き渡り、簡単に掃除を終わらせたとする。
掃除の結果は、どちらも同じように綺麗になっている。
自分が一番と思って頑張ってやったとしても、他の誰かは、ちょっと真似できないような素晴らしいワザや知恵を持って、その問題に取り組んだとすると、自分の能力をはるかに超えた結果を導くかもしれない。
つまり、人に任せてみて初めて得る、レベルの高い結果を得ることが出来るのだ。
その結果を得るには、人に任せなくてはいけない。
また、会社にいないか、頼りにならなくて大丈夫かと思い、こっちがハラハラさせられる上司。
しかし、よーく考えてみると、こんな上司だからこそ、部下が活躍できるのだ。
上司が役に立たない分、部下が力を発揮する。
ひとりの上司の活躍より、何人もいる部下がそれぞれ活躍すれば、何倍もの成果がでる。
つまり、部下が活躍できれば会社は、売り上げをどんどん伸ばせる。
だから、部下も報われ、上司も報われる。
つまり上司は頑張らずテキトーにやっていれば、部下の能力が芽生え、みんなが幸せになれるスパイラルに乗ることが出来るのだ。