がんばらないコツ 『助けてあげる』と思ってもらってやってもらう
どうすればいいのでしょうか !?
人の中には “得意分野” を持っている人は、たくさんいる。
その得意分野を、人のため、いや、この自分のために使ってもらうのだ。
自分が不得意なことを、それが得意な人にやってもらうのだ。
「自分は不得意だから、この仕事やってもらえないかな。」
と頼めば、相手の人は
『じゃあいっちょう助けてやるか』
と思ってやってくれる。
そうなれば、自分は無駄な努力をしなくても、必要でしかも質の良いものを手に入れられ、相手の人は、得意分野を活用して、人助けをしたという優越感を得らるのだ。
どうして、そうしたらいいのでしょうか !?
お腹がすいている人に、食べ物を直接あげるても、それはその場しのぎに過ぎない。
何故なら、その食べ物を食べてしまえば、時間が経てばまたお腹がすいてしまうからだ。
ではどうすればいいか?
お腹がすいても食べ物があるように、お米の作り方とか、野菜の育て方とか、魚の釣り方を教えてあげればいいのだけれど。
それはつまり、生きていくためにはその術を自分で身に付けて、自分で手にいれなければいけないということになる。
でも、一人前になる為に勉強して経験して自立できるようになるには、相当の努力が必要です。
その途中で、上手く食べ物を育てることが出来ずに、お腹がすいて困ってしまい、
「なにか食べるもの、ちょうだい」
と言いたいところだが、人が努力して作ったお米や野菜や魚を、努力の途中で貰うなんて、ズルイと思ってしまう。
だから、苦手なことでも、まずは自分ががんばって魚を釣ってみたが、やっと釣れても苦しいし、時間もかかり、満足感や達成感は、なかなか感じられない。
それなら、釣って貰えばどうか。
魚をもらいうのでもない、
魚の釣り方を学ぶのでもない、
魚釣りの得意な人に、魚を釣ってもらうのだ。
世の中には魚釣りが好きで得意で、一度釣りに行ったら、食べきれないくらい魚を釣り上げる人がいます。
そういう人のお願いして、
『じゃあ、君のために魚を釣ってきて
あ・げ・る・よ 』
と思ってもらえば、魚をもらったとしても、決してズルイことではないのだ。
★意 義
〇ジャンル 頑張らない
〇目 的 頑張らないとはどういうこと?
〇重要度 大切
★参考文献
〇著 書 頑張っても報われない本当の理由
〇ページ 112
〇著 者 心屋仁之介
〇発刊元 PHP文庫
解 説
世の中には魚釣りが大好で、上手きな人がいる。
でも釣り過ぎて、さばききれないと困ってしまうこともある。
だから、釣り好きの人は、
「君のために釣ってあげるよ」
と言ってくる。
そう言われて、自分に技術がまだ備わってなくて食料も調達できず、お腹がすいるときでも、
「いえ、そんな・・・。
自分が未熟だから魚が釣れないのです。
それを棚に上げて、
人に釣っていただくなんて、
とても頼めません。」
と、断っても誰の為にもなりません。
釣りの上手な人は、自分の得意技を使って人の為になりたいのだ。
だから、その人の大好きなことをやってもらいましょう。
『助けてもらう』
という卑屈モードになっているから、気が引けるのだ。
そうではなく、特技を生かしてもらい、そのうえで、
『助けあげる』と思ってもらって、
自分はその好意を素直に受け取って、困ったことをやってもらえば、相手も喜ぶので、お互い気持ちよくなれるのだ。